リワーク施設(うつ病などの精神疾患の方の社会復帰訓練施設)の選び方

こんにちは。

サイファ・キネシオロジー カウンセラーMASUMIです。


今晩は、リワーク施設のOBOG交流会があります。

私の通っていたリワーク施設は、都内に何か所かあるのですが、今回の会場は私が通っていた場所なので、参加者もきっと知っている人が多いだろうと期待しています♪


ところで、リワーク施設ってどんなところかご存知ですか?

リワークは、復職支援とも言いますが、Wikipediaによると


リワーク(Rework)とは、うつ病、双極性障害などの精神病患者が病気から回復したのち、職場に復帰するための訓練を行う場、施設、プログラムなどをいう。


と書かれています。



休職してだんだん調子が戻って職場復帰を考えたときに、いきなり職場復帰をするとストレスも高く再発しやすくなるので、その前段階として生活リズムを取り戻したり、職場環境の雰囲気に慣れたり、多くの人の中で過ごすことに慣れたりするためのリハビリ施設のようなものです。


また、会社側にリワーク利用時の様子、病気の回復度合いや復職に問題がないこと、その人に応じた復職受け入れ時の注意点などを報告してくれるために、会社側・休職者双方が安心して復帰できるようなフォローをしてくれます。


リワーク施設は、今のところその運営機関によって、3種類のグループに分けられます。

1.行政などの公的機関がおこなうもの(行政系)

2.病院・医療機関が行うもの(医療系)

3.企業が行うもの(企業系)

偶然にも3種類のリワーク施設の利用経験があるので、感想を交えてまとめてみたいと思います。


1.行政系

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(Jeed)による復職支援サービスが一番大きなもので、無料で利用できます。

各都道府県にリワーク施設が存在します。

定員が決まっていて、無料であることから人気もあるため、空きが出るまで待つこともあります。

利用の際には早めに連絡を取ることをお勧めします。

都道府県によって異なりますが、東京都では定期的に利用説明会が開催されていました。

群馬県では、連絡すると個別に説明会を設定してもらった記憶があります。

一番のメリットは、利用料が無料であることと、公的機関なので会社が復職要件にリワーク施設の利用を課していない場合でも利用の申請をしやすいなどがあります。

ただし、利用期間は3か月で、一度しか利用できません。

離職中の方も利用できません。


2.医療系

多くは、精神科・心療内科を持つ病院・医院が運営しています。

一緒に、精神科デイケアなどをやっている場合も多くあります。

リワーク施設は、医療系が一番多いかと思います。

利用料は、自立支援を利用しての負担額範囲内での支払いになります。

主治医が別の病院の先生でも、主治医が利用を認めれば利用できます。

利用期間は決まっていませんので、その人の状態に合わせて復帰ができるようになるまで利用ができます。

一番のメリットは、近くに医師がいるということです。

具合が悪くなったら、すぐに診てもらうこともできます。

デメリットは、(精神障がい者のデイケアからの流れで生まれたものらしいので)、すこしオフィスワークからは離れたようなプログラムが多いと感じました。


3.企業系

最近、だんだん増えてきたように思います。

一般企業が、事業として運営するものです。

利用料は、国の障害福祉サービス(訓練等給付費)の申請をするので、利用料の1割を支払う形になります。(一日千円前後。収入状況によって、さらに補助があり私は自己負担がありませんでした。)

企業が運営するので、プログラムの自由度が高く、離職者も利用できる場合が多いです。

また、復職でなく転職も視野に入れた利用ができるところがあります。

利用期間は、障害福祉サービス利用の縛りで最長2年です。(障害福祉サービスは、1年間利用すると更新手続きの必要あり。)

運営機関によって、プログラム内容も様々です。

私が利用した施設では、農作業なんていうプログラムもありました。

その他には、オフィスワーク系や病気の勉強をするもの、コミュニケーション能力を向上させるもの、ストレス耐性を向上させるためのものなど多岐にわたりました。

デメリットは、福祉サービスの申請が少し面倒なことと、施設数がまだ少ない(特に地方)ことでしょうか?


リワーク施設は、それぞれ利用前に見学をすることができます。

もし可能ならば、いくつか見学をしてみて、ご自分に合いそうな施設を選ばれるといいと思います。

リワーク施設の雰囲気はプログラム内容とスタッフによって左右されますが、それ以上にそこに集まった利用者の人たちによるところも大きく、同じ施設でもその時々によって雰囲気が変わりますので、出来れば利用者がいるときの見学をおすすめします。(利用者が帰った後の時間に見学したことがあったので・・・)

私は、最後に利用した企業系のリワーク施設のプログラムが一番好きでした。

(企業系リワーク施設は2か所ほど見学しましたが、雰囲気もプログラム内容もまったく違ったものでしたよ。)


休職なんてしないに越したことはありませんが、もし休職してしまった場合は

ご自分の今後の人生をゆっくりと考えるチャンス

をもらったと考えて、元気が出てきたら無理をしない程度に、いろいろチャレンジしてみてください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。