私にとって初めての安全な場所、走る個室・・・

ふと書いてみたくなった私にとっての車のこと・・・

私にとっての心の支えのひとつだった車のこと・・・


こんばんは。

サイファ・キネシオロジー カウンセラーMASUMIです。


苦しい人生を送ってきた私にとって、心の支えとなったものがいくつかあります。

マンガ、音楽、映画、宇宙、そして車・・・

今日は私の車に対しての想い&思い出話を書きます。


私が車の免許を取ったのは18歳になってすぐのこと、大学一年の夏から秋にかけてでした。

そして、自分用の車を手に入れたのが、その年の暮ぐらいだったでしょうか?


私の地元は公共交通機関が廃れつつあった地方都市であり、一家に何台も車を所有すること(家族それぞれが専用の車を持つこと)が一般的な土地柄でもあったため、割と早い段階で自分の車を持つことが出来ました。


当時は、一応免許は取ったもののそこまで急いで車を買うつもりはなかったのですが、母が知り合いから紹介された車屋さんがいるからと勧めてきたので、ある程度の条件を伝えて持ってきてもらった車を(本当はあまり気に入らなかったのだけれども)勧められるままに買ったのがきっかけでした。


まだ大学一年の私は、高校生の頃からバイトをして貯めた自分のお金で車を買うつもりだったのであまり資金もなく、年式の古いスポーツタイプの車を買うつもりでいました。


もともと親戚のおじさんたちが乗っているかっこいいスポーツタイプの車に憧れていたことと時代として若者がかっこいい車に乗ることがステータスだったこと、高校生の時にみた当時のユーノスロードスターに強いあこがれを抱いていたこと、友達やバイト先の先輩の影響などから、教習場に通っている頃から中古車情報誌を買いあさって品定めしていました。


そんな私の先手を打って母は、目立たない、より安全な(スピードの出ない)、コスパの良い、年式の新しい車を買わせようとしたのでしょうか?


車屋さんが候補として持ってきたのは、自分では全く考えていなかった軽自動車、それも今では見掛けることも少なくなった貨物タイプ(後部座席の背もたれが薄くフラットで、倒すと広いフルフラットな荷室ができるタイプ)でした。


お世辞にもかっこいいとは言い難く、全く買うつもりはなかったのですが、年式が新しく走行距離も少ないこと、軽自動車の貨物タイプであるがゆえに税金等の維持費が安いこと、私のために中古車市場に行って買ってきたこと、めったにない掘り出し物だということなどと車屋さんや母に説き伏せられ、私も(気の進まない車ではあるけれども)次の日から自分の車が持てるという誘惑に抗えずにそのまま買ってしまったというのが出会いでした。

(今考えると、特に掘り出し物でもなかった気がしますが・・・)


全く気に入らなかった車ですが、初めての車であり慣れない運転で気に入って買った車をぶつけてしまうより、とりあえず取り回しのしやすい軽自動車で運転に慣れてから、かっこいい車に買い替えようと自分に言い聞かせ乗り始めましたが、その車は結局エンジンの調子が悪くなるまで、たぶん10年近く乗り続けました。


それは、気に入らないからこそ少しでも気に入るように、そして快適に過ごせるように自分なりに工夫したからということと、つらい時期を一緒に過ごした戦友になったからでした。


当時の私は実家暮らしで、家にいても自分の部屋にこもっていても安心できずに、どこか緊張して過ごしていました。


自分の部屋は与えられていたものの個室に鍵はなく、夜寝ていると父親が入ってくる(許可なく触られる)という状況だったので安心して眠ることもできずに、寝ながらもいつも神経を研ぎ澄ませている状況で家でぐっすり眠れたことがありませんでした。


だから、よく学校や(周りに不特定多数の人がいて安全と感じる)駅のベンチなどで居眠りしていたのですが、自分の車を持てるようになって、本当に安心できる自分の個室を得ることが出来ました。


変な話、自分の部屋では安心できなくて、家の駐車場に駐車してある(鍵がかけられ誰にも邪魔されない)自分の車の中で何度も寝たことがあります。


それでも親が夜中や朝方に起きてきて、車まで様子を見に来ることもあったので、だんだん夜中に家を出てドライブして停めやすい駐車場を探し、そこで一夜を過ごすようになりました。


今思うと、二十歳前後の若い女の子が夜中に一人で駐車場で寝るという行為は、別の意味で危ないと思うのですが、その時はそちらの方が安全に感じたし、幸いなことに若い女の子が乗るような車ではなかったため、逆に安心して眠れたということもあります。

(おおよそ女の子の姿・格好をしていませんでしたし・・・(笑))


また走っていれば、本当に誰も入ってこられないし、完全に一人になれたこともあり、自分が辛かったときはずっと一緒に過ごしました。


そして、走っている間にたくさん愚痴を聞いてもらいましたし、泣かせてももらいました。

むしゃくしゃした時には一緒に道路を疾走し、寂しくなったときは知らない土地や大好きな場所に行ったり、私にとってその車は戦友であり簡単には手放せなくなりました。


自分の意のままに動かすことが出来て、好きな場所に自由自在に行けるということは、私にとても自信と勇気を与えまし、本当に唯一完全にホッとできる場所でもありました。


車を運転していたら筋力のない女である自分を意識しなくても済むし、運転技術さえ磨けば体重の軽い私は男より有利に速く走れるようになったし(もちろん車の性能によるハンデはあったけれど・・・)、友達の少なかった私に車好きというカテゴリーで仲間が出来たようにも感じました・・・


車は、私の中にある劣等感を埋めるものでもあったのです。


車って、本当に私の心の支えのひとつだったの。


今は別の車に乗り換えましたが、今の車も私にとっては戦友の一人です。


みなさんには、こういったもの・経験がありますか?


同じような体験をした方でないと本当にその経験の意味を分かってもらえないことも多いので、今つらい思いをしている方に「私にもこんな経験があったのよ」ということを伝えたくて書いてみました。


「同じ経験をしていない人にはどんなに言葉を尽くして説明しても分かってもらえない」という経験てしたことありますか?


私はたくさんあります。


歯がゆい思い、悔しい思い、つらい思い、悲しい思いなどをたくさん経験しました。

そういう経験をなさっている方は、他にもたくさんいると思います。


私だって、そういう方の気持ちをすべて分かってあげられることはできないと思っています。

でも、もし少しでも共感できる部分があるとしたならば、少し私とお話してみませんか?


ここまでお読みいただきありがとうございました。

懐かしい車。

私の車は、メタリックグレーでした。(写真の車はメタリックグリーン)


後部のガラスにはスモークフィルムを貼り、寝るときはサンシェードなども貼り、簡単には車内が見えないように工夫してました。


そして第二の部屋として、たくさんの音楽や夜を過ごすためのマンガや本なども積んでました・・・

夏には蚊取り線香、冬には毛布なんかも積んでいて、友達に訝しがられてましたねぇ~(笑)

サイトを移転しました。

新サイトは

https://cipher-kinesiology.com/

です。

よろしくお願いいたします。